【開催報告】イスラームを知ろう!~ハラールフード料理教室~【オンライン開催】(2021年9月26日)

      2021/10/20

 一般財団法人青少年国際交流推進センターは、これまで3回実施した「イスラームを知ろう!」の参加者の皆さんからのご要望が多かった「ハラールフード料理教室」を、2021年9月26日(日)、オンラインにて開催しました。
 過去のセミナーの開催報告は以下リンクからご覧ください。
◆第1回:イスラーム教を学ぼう!<入門編>(2020年11月1日開催)
◆第2回:イスラームを知ろう!~日本人ムスリムの生活をのぞいてみよう~(2020年12月20日開催)
◆第3回:イスラームを知ろう!「ハラールフードってなに? 〜専門家に聞くムスリムの食事とおもてなし〜」(2021年3月28日開催)

 新型コロナウイルス感染症の感染拡大が続く中、飲食を伴う対面型のイベントの実施が難しい現状を踏まえ、オンラインでの開催となりましたが、当日は日本全国各地から10名が参加(録画での視聴を含む)し、ハラールフードを実際に作り、食することを通じて、イスラームへの理解を深めました。

 参加者の皆さんには、事前に、材料のうちの一部(バスマティ米、ミックススパイス、塩、スープストック、ナッツ)をお送りするとともに、ドバイの慈善団体、ムハンマド・ビン・ラーシド・アルマクトゥーム人道慈善団体からトートバックと 『アラブからのメッセージ-私がUAEから届けた「3.11」への支援』(著者:ハムダなおこ(1987年「東南アジア青年の船」事業日本参加青年)) をお送りしました。

 約2時間の料理体験では、トルコやヨルダンで長年生活された経験をもつ水本佳子さん(宗教法人日本ムスリム協会会員)が、3つのメニューを教えてくださいました。メイン料理はサウジアラビアのピラフとも呼ばれる「カプサ」(こちらをクリックして、講師のレシピをご覧ください)、サイドメニューとして「アラブサラダ」、そして、トルコ語で「アイラン」、アラビア語で「シャニーネ」と呼ばれるヨーグルトドリングです。
 オンラインでの開催となりましたが、講師がそれぞれの参加者の手もとも見て、料理の進行状況を確認しながら、双方向で料理を進めました。

 料理が完成した後、水本さんから料理の背景を紹介し、その後、参加者の皆さんからの質問に回答しました。
 カプサは、スペインのパエリアの起源とも言われる料理で、結婚式やパーティなど大人数が集まるときによくふるまわれ、今回のように鶏肉で作ることが多いですが、より豪華にラム肉を使うこともあるそうです。ポイントとなるのは、参加者の皆さんにお送りしたミックススパイスに含まれている「ブラックレモン」で、中東ではよく使われるスパイスだそうです。今回は、バスマティ米というインディカ米(長粒種)を使用しましたが、日本米を使用する場合は、水の量を少なめにするとおいしくできるということです。
 アラブサラダは、オリーブオイルとレモン汁でさっぱりとして、お米の料理の付け合わせとして、ほぼ必ず一緒に出されるそうです。
 ヨーグルトドリンクは、トルコやヨルダンなどではよく飲まれ、カプサにもヨーグルトをかけて食べたりもしますが、エジプトなどでは飲まれないそうで、地域によって好みに違いもあるそうです。
 中東では、午後2~3時頃、学校や仕事を終えてから家に帰って、家族皆で食卓を囲むことが多く、特にイスラームの安息日である金曜日には、お昼に親戚一同が集まって、カプサのような大皿を皆で囲むことも多いということです。

 参加者の皆さんからは、バスマティ米やスパイスミックスなどの材料を送ってもらったことで、自宅にいながらオンラインでも本格的な味を楽しむことができた、また、料理を通して、家族や隣人を大切にしながら大勢が集う文化を感じられた、という声が聞かれました。

 実際に料理を体験し、食事をすることを通じて、イスラームを楽しく学び、正しく理解すること、そして、多様性を受け入れ、お互いを認め尊重しあう心を育むことにつながる機会となれば、幸いです。

 次回「イスラームを知ろう!~ハラールフード料理教室~」は、2021年11月23日(火祝)10:00~13:30に開催します。オンライン(Zoom) での参加を基本としますが、同時に現地参加も若干名募集します。

<完成したカプサ、アラブサラダ、ヨーグルトドリンク>
<当日のオンライン参加者>

<当日の参加者の声(実施後の参加者アンケートから抜粋)>

・ オンラインながら、食材の切り方、手順、煮込みの具合など、リアルタイムで手ほどきを受けることができ、また、ヨルダンのヨーグルト文化を知ることができた。

・ 家族や親戚、知人、友人だけでなく、旅人も大切にもてなすあたたかい文化についての話が印象に残りました。ムスリムへのおもてなしをする際の配慮事項の話もとても興味深かったです。日本でおもてなしを実践する際に活かしていきたいと思います。

・ 食材、スパイス、ハーブ等の話も興味深かったです。食文化を学ぶことによって、異文化に触れる素晴らしい機会を持つことができました。

・ イスラームの人は料理に対してとても丁寧な作業が多いと思いました。例えば野菜を一つ一つみじん切りにしたり、お鍋を長く煮込んだりして手が込んでいることがとても印象的でした!

<主催> 一般財団法人青少年国際交流推進センター
<共催> 宗教法人日本ムスリム協会
<協力> 日本青年国際交流機構(IYEO)

<講師> 水本佳子氏(宗教法人日本ムスリム協会会員)

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問合せ先:一般財団法人青少年国際交流推進センター
TEL  03-3249-0767
Email  i.seminar@centerye.org

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